· 

神経系に働く精油~精神的な疲れ、不眠、焦燥感~

 

こんにちは!

 

Aroma Tacet会員限定の学習ページ『アロマTIPS/基礎知識』へようこそ。何度でも繰り返し読んでアロマの基礎知識を学んでくださいね。

 

 

神経系は、どの視点から見るかで区分が変わってくるのですが、ここではアロマセラピーで整う神経系として、主に自律神経や外的ストレスなどが原因の精神的不調という視点で学びます。

 

イランイラン(Ylang Ylang)

イランイラン(学名:Cananga odorata)

官能的な甘い香りが不安な心や過剰な神経の緊張を和らげてくれます。

緊張からくる動悸や息切れにも有効です。

 

ストレスを感じた時に興奮(イライラ)しやすい方にも、逆に気分が落ち込んでしまう方にもどちらにも効果的に働きます。

 

どんな神経系の不調に働くの?

  • 抗うつ
  • ストレス
  • 不安症
  • 不眠
  • 動悸
  • 緊張/パニック
  • 過呼吸

 

原液だととても強い香りがしますが、希釈をして使用すると受け入れやすい香りになります。シャネルNo.5に使用されていることでも有名な香りです。

 

血圧降下作用があるため緊張して血圧が上がりやすい方もお守りとして持っておくと気持ちを落ち着かせることができます。

 

オレンジスィート(Orange Sweet)

オレンジスィート(学名:Citrus sinensis)

馴染みのある香りなので万人に受け入れられやすい香り。気分が落ち込んでいるときには元気づけてくれて、気分が高ぶっているときにはリラックスさせてくれます。

 

同じオレンジでもビターオレンジ(Citrus aurantium)には刺激があるので注意。あまり、アロマセラピーには使用されません。

 

 

どんな神経系の不調に働くの?

  • 不眠
  • 無気力
  • 気分の落ち込み
  • 不安感
  • 緊張/パニック

 

親しみやすい香りなので、嗅いだ時にホッとしたり笑顔になる確率がとても高い精油のひとつです。子供や高齢者にも好まれやすく、万人受けするためパブリックな場所(公共の場所)でも広く使いやすく重宝します。

 

精油の働きを重視すると、使いにくい香りになることも多々あるアロマブレンドですが、オレンジスィートのような馴染みのある香りを加えると途端に香りの印象が良くなるのでぜひ活用してください。

 

真正ラベンダー(Lavender)

真正ラベンダー(学名:Lavandula angustifolia/officinalis/vera)

リラックス効果が高く、イライラを鎮めたり気持ちが乱れているときに調和を取ってくれる役割があります。

 

原液で使用されることもある真正ラベンダーですが、その際には十分な専門知識が必要ですので安易に原液で使用しないようにしましょう。

 

 

どんな神経系の不調に働くの?

  • 不眠
  • ストレス
  • 抑うつ
  • イライラ
  • ストレスによる頭痛

 

真正ラベンダーには 3つの学名がありますが、現在よく見られて入手しやすいのは、Lavandula angustifoliaです。

また、ラバンジンやラベンダー・スパイクという名前で、学名が上記3種でないラベンダーも存在するため、実は最も選ぶのに知識を要する精油です。

 

真正ラベンダーはほかのラベンダーに比べて鎮静作用がより強力で、香りも複雑で深い香りを持ちます。万能ラベンダーとして使用する場合は、Lavandula angustifolia/officinalis/veraであることを確認するようにしましょう。

 

ネロリ(Neroli)

ネロリ(学名:Citrus aurantium var amara)

 

不安を鎮めたり、心を安定させるために大変効果的な精油です。

神経系全般の不調すべてに使用する価値のある精油で、緊張や抑うつにもよく作用します。

 

ビターオレンジの花から抽出されるため、花の香りの中に柑橘系の爽やかさも感じる甘すぎない香りが特徴的です。

 

どんな神経系の不調に働くの?

  • 抑うつ
  • 不眠
  • 不安
  • 精神的ショック
  • 落ちこみ(更年期やPMSによる落ち込みにも◎)

 

高価な精油ですが、その神経系に対する働きは特筆すべきものがあります。

不眠の場合は、寝る前のアロマバスに使用したり、寝室をネロリの香りで満たしておくと大変効果的。

神経系全般に有効ですが、ネロリは嗅ぐことで眠気を誘うことはないため、緊張を伴う試験や面接、ストレスを感じる仕事などの時に使用することも大変おすすめです。

 

サンダルウッド(Sandalwood)

サンダルウッド(学名:Santalum album/spicatum)

高ぶった神経を深く鎮めてストレスを和らげてくれる、甘く、深く、やわらかい香りを持ちます。

日本では白檀として古くからお寺など、人々の心を鎮める場所で使用されています。その事実は、化学的な分析云々よりも私たちが本質的に求めている「心を鎮める」香りであるという何よりの証拠なのかもしれません。

 

どんな神経系の不調に働くの?

  • 緊張
  • こころや感情の高ぶり
  • 不眠

 

サンダルウッドは今、大変希少な植物になっています。主な原産国であったインドでは政府が管理しているため、インド産のサンダルウッドはほとんど入手できない状態です。

これに変わるサステイナブル(持続可能)な原材料として、オーストラリア産やインドネシア産のものが現在主流になっています。

 

地球環境や生態系の維持などアロマセラピーを深めていくと遭遇するこれらの問題に最も気づかせてくれる精油のひとつです。精油は貴重なものです。しっかりと働きを知り効果的に使用することの大切さを教えてくれます。

 

カルダモン(Cardamon)

カルダモン(学名:Elettaria cardamomum)

神経系全般に働き、特に不安や緊張から解放し、脳をリラックスさせてくれます。思考力が鈍っていると感じる時や集中したいときに活用できます。

 

神経系に働く精油の中では、脳を強壮(刺激)して活性させる働きのある珍しい精油です。

 

どんな神経系の不調に働くの?

  • 脳の強壮
  • 考えすぎによる脳の疲労

 

スパイス系の精油の中では比較的皮膚に穏やかなので使いやすく、リラクゼーション・トリートメント(リラックスを目的としたマッサージ)にも使用できます。

集中を助けてくれるので、緊張する場面の前や勉強中、仕事中の芳香剤としても大いに活用できます。